海外FXとは?国内FXとの違い

「海外FXとは?国内FXとの違い」のアイキャッチ画像

FXをこれからスタートしようと考えている方にとって、FXには国内FX業者と海外FX業者があるということを知らない方も多数いることと思います。国内FX業者と海外FX業者、単に運営会社の拠点が日本国内か海外かの違いだけでなく、運営スタイルにもさまざまな違いがあります。自身のトレードスタイルによっては、国内FX業者よりも海外FX業者を利用した方が儲けの確率が格段に上がるため、海外FXからスタートしたほうが断然よいのですが、FXと一括りでまとめられてしまうと、「FXは怖い」「借金を背負う可能性の高い投資だ」といった悪評判に踊らされて、FXを始められずモヤモヤ感だけが残ってしまいます。

ここでは、FXにおける海外FXとはどんなものなのか?国内FXとは何が違うのかについてまとめています。ただし、このサイトでは国内FXではなく海外FXを推奨していますので、すでに国内FXを検討されている方には身になるものは少ないかもしれません。ただし、まだどちらで展開しようか悩んでいる方には、有益な情報が得られるのではないかと思っています。
これから口座開設する皆様のご参考になれば幸いです。

海外FXと国内FXの違い

海外FXと国内FXの違いを知るために、まずは簡単な表をまとめてみました。

 

海外FX

国内FX

最大レバレッジ

400倍程度~無制限

25倍

取引商品

数が豊富

少なめ

スプレッド

広め

狭い

追証(追加証拠金)

なし

あり

ゼロカットシステム

あり

なし

ボーナスキャンペーン

豪華なものが多い

あまり積極的でない

ロスカット水準

20~30%程度

50~100%と高め

取引方式

NDD方式

DD方式

納税方法

総合課税5~45%(別途住民税10%)

申告分離課税20.315%

プラットフォーム

MT4/MT5が多い

独自プラットフォームが多い

ざっとまとめると上記のようになります。これ以外にも違いはありますが、基本的なものを知っておくことで、海外FXと国内FXの取引形態の違いを認識でき、口座開設の意思決定に役立ちます。

ここからは、それぞれの項目に沿って見ていきたいと思います。

最大レバレッジ

レバレッジとは、FXにおいては自己資金以上の取引を可能にしてくれるFXの最大の特徴とも言えるものです。レバレッジをかけることで国内FXの場合であれば自己資金の最大25倍の額の取引が、海外FXであえば数百倍から数千倍もの取引を実行することができます。

レバレッジのメリットは、自己資金が少ない方でも大きな取引を行えて利益を出せるチャンスが広がることです。たとえば海外FXの場合、自己資金10万円の人がレバレッジ1,000倍のFX業者でレバレッジをかけた取引を行う場合、1億円分の資金を動かして取引を行うことができます。このレバレッジの倍率が、国内FXの場合には規制により最大25倍までと決められているためそれほど大きなレバレッジトレードが行えません。しかし、海外FXではFX業者によって幅があるものの、400倍~3,000倍のレバレッジをかけることができます。なかには無制限レバレッジ(実質21億倍)のところもあり、海外FXならではのダイナミックトレードで一攫千金への夢が広がります。

取引商品

海外FXにおける取引商品とは、Forex、貴金属、株価指数、エネルギー、株式、仮想通貨などといったものを指します。これらの商品の中から自分が興味のあるものを選んで、安く購入して高く売る、高く売って安く買い戻す、などを行い、利益を出していくのが取引の原則です。

海外FXの場合には、この商品の種類は多彩かつ豊富にありますが、国内FXの場合には海外FXほどではありません。もちろん、FX初心者であれば一般的な商品を選んでまずは実績を積みながら、というのがほとんどですが、中・上級者になるにつれて「未知の領域の商品を扱ってみたい」という願望にかられるため、口座開設時には取引商品数もチェックしておくのが良いでしょう。

スプレッド

スプレッドとは、FX取引を行う際の買値と売値の差額(取引コスト)のことを言います。このスプレッドが広いと取引コストが高くつくので利益が少なくなってしまいますが、スプレッドが狭ければ取引コストが少なくて済みますので結果として利益が増えます。国内FXの場合、あとで説明する取引方式に関係するのですがスプレッドが狭めになっています。一方の海外FXの場合には、スプレッドは少々広めであることが多いです。ただし、これはスタンダード口座のような一般的なものの場合に限ります。

最近はどこの海外FX業者も「スプレッドゼロ口座」のようなスプレッドを狭くした口座を用意していますので、業者によってスプレッドが広い狭いということはなく、業者内における口座タイプの違いによってスプレッドの広い狭いが決まります。ただ、スプレッドが狭くなった分、取引手数料がかかることがあるので、口座を選ぶ際にはトータルコストを考慮したうえで開設するようにしなければなりません。

追証(追加証拠金) 

追証(追加証拠金)とは、委託保証金を追加で差し入れなければならない状態のことを言います。つまり、「口座残高が一定の基準を下回ったので、取引をこのまま続けるにはお金が足りないため追加で入金してください」ということを意味します。追証は、委託保証金維持率がFX業者の定める率を下回った段階で発生します。この追証が国内FXの場合にはあり、海外FXの場合にはありません。

ゼロカットシステム

ゼロカットシステムとは、激しい価格変動によりロスカット(強制決裁制度)が間に合わなかった場合にでも、FX業者がその損失分を補填してくれるありがたいシステムです。ゼロカットシステムがあることにより、先ほどの追証により口座残高を下回りマイナスになった場合にも借金を背負うことがありません。ただし、このゼロカットシステムは海外FXにしかなく、国内FXにはありません。

追証と合わせてわかりやすく記載すると

国内FXの場合:追証あり、ゼロカットシステムなし→口座残高を下回っても支払い義務が生じる(借金を背負うことになる)
海外FXの場合:追証なし、ゼロカットシステムあり→ゼロカットシステムにより口座残高がマイナスに転じてもマイナス分を帳消しに、かつ追証がなく借金もない

となります。よく「FXは借金を背負うほど危険だ」と言われるのは、国内FXトレードの場合にのみあり得るケースです。今説明してきたように海外FXであれば、口座残高が0になることはあったとしてもマイナスになることはないです。では、国内FXはすぐに借金を背負ってしまうほど危険なのか?というと、先ほどのレバレッジが最大25倍に制限されていたように、トレード規模自体が海外FXよりもコンパクトになっているので、よっぽど無謀な取引を行わなければ、簡単に借金を背負うようなことはないでしょう。とはいえ、投資に関しては、リスクを取らなければリターンも少ないという点も肝に銘じておきましょう。

ボーナスキャンペーン

ボーナスキャンペーンは多くのFX業者が新規顧客獲得や既存トレーダーを活性化させる意味で実施されています。一般的には「口座開設ボーナス」「入金ボーナス」「季節もののボーナス(クリスマス、ハロウィンなど)」「トレーダーコンテスト」などのキャンペーンが行われています。常時開催しているところもあれば、不定期開催のところもありますし、インフラ投資に力を入れているのでボーナスはしないと謳っているFX業者もあります。このボーナスキャンペーンを活発に行っているのが海外FX業者です。少し前に比べると最近はキャンペーンの規模や回数、行っているFX業者の数も減ってきているように感じますが、海外FX業者の「XM Trading」や「FXGT」、「iS6FX」、「Bigboss」などは頻繁にボーナスキャンペーンを開催しています。特に「XM Trading」は口座開設ボーナスが13,000円、FXGTは15,000円と、口座開設するだけでトレード軍資金を提供してくれます。また入金ボーナスに関しては、「100%入金ボーナス」が一般的で、入金額と同額分を限度額までもらえるものもあります。たとえば、100%入金ボーナス、限度額は500万円までというものがあった場合には、100万円入金したら200万円分の資金で取引が行えてしまいます。

一方、国内FXは規制の影響もあり、ボーナスは控えめです。特に口座開設ボーナスのみを提供しているFX業者はなく、利用金額に応じたキャッシュバックが一般的です。

ロスカット水準

ロスカット水準とは、強制的にロスカット(ポジション決済)が行われる割合を意味します。ロスカット水準はFX業者ごとに異なりますが、一般的に海外FXの場合には20~30%に設定されていることが多く、国内FXの場合には50%以上のものが多いです。そのため、海外FXの場合は国内FXより強制ロスカットは起きにくいとされています。

ロスカット水準が高ければ、少々の値動きですぐにポジション決済が起きてしまいますが、海外FXのようにロスカット水準が低ければ、ギリギリまでポジションを持ち続けられるのでしっかりと勝負ができる点がポイントとも言えるでしょう。

取引方式

FXでは取引方式が2種類あります。「DD方式」と「NDD方式」と呼ばれるものです。
まずDD方式ですが、DDとはディーリングデスクの略で、トレーダーとインターバンクの間にFX業者が入り取引を行う方式です。DD方式のメリットはスプレッドが狭いことが挙げられます。反面、デメリットとしては透明性が低い点が挙げられます。国内FXや一部の海外FX業者はこのDD方式を採用しています。

一方のNDD方式ですが、NDDとはノンディーリングデスクの略で、こちらはFX業者が間に入ることなく直接取引上に売買注文が流れていきます。そのため、透明性が高い取引ができることがメリットですが、反面スプレッドは広くなる傾向にあります。海外FXの多くはこのNDD方式を採用しているので、海外FXの方が不正の行われる可能性が低く、透明性の高いトレードを行えます。

納税方法

FXで得た利益は、すべてを自分の懐に入れられるわけではありません。当然ながら出た利益は課税の対象となります。これはどんな人も逃れることはできません。ただし、海外FXと国内FXでは納税方式が異なり、それぞれ税率が異なります。

海外FXでは総合課税が取られます。総合課税とは、給与所得や不動産所得など、所得を合計したうえでそれぞれの所得控除を差引き、それに累進課税率を乗じたものです。課税される所得金額は5~45%+住民税10%となり、最大で55%も納税しなければなりません。

所得税の税率

課税される所得金額

税率

控除額

1,000円 から 1,949,000円まで

5%

0円

1,950,000円 から 3,299,000円まで

10%

97,500円

3,300,000円 から 6,949,000円まで

20%

427,500円

6,950,000円 から 8,999,000円まで

23%

636,000円

9,000,000円 から 17,999,000円まで

33%

1,536,000円

18,000,000円 から 39,999,000円まで

40%

2,796,000円

40,000,000円 以上

45%

4,796,000円

※参照:国税庁ホームページ所得税の税率

一方の国内FXですが、こちらは申告分離課税となります。申告分離課税は、他の所得と分けて税額を計算して納税する方式のことです。所得税が15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%の、合わせて20.315%が国内FXにおける税率となります。これはどれだけ利益を出しても税率が変わりません。

プラットフォーム

プラットフォームとは、FXトレードを行うためのツールを言います。このツール上で為替相場を見たり、売買注文を行ったり、分析ツールを使用したりするなど、非常に便利な機能を搭載しています。海外FXの場合、ほとんどのFX業者がMT4(MetaTrader4)やMT5(MetaTrader5)を使用していますが、国内FXの場合には独自のプラットフォームを使っているところが多いようです。とはいえ、国内FXでもMT4を利用できるFX業者は増えています。

まとめ

海外FXと国内FXの違いについて見てきましたが、いかがでしたでしょうか。「FXは怖い」「ギャンブルだ」という人の多くは、「国内FXの追証ありゼロカットシステムなし」の状態に対して声高に叫んでいるだけで、海外FXではそんな危険がないことはわかってもらえたのではないかと思います。ですが、投資は自己責任が基本となりますので、余剰資金を使って無理のないFXトレードを行いたいものです。

その点、海外FXであれば、口座開設ボーナスやハイレバレッジを上手に活用することで、効率的に利益を出せる可能性は高まります。1万円がいきなり100万円になる、といったマジックはないですがこつこつやれば利益を積み重ねていけます。ぜひこれを機に海外FXトレードを検討してみてはいかがでしょうか。