tradeviewは2004年より運用をスタートしているかなり歴史の古い海外FXブローカーです。その割に日本人知名度はあまり高くないブローカーで、聞いたことのない人も多いのではないでしょうか。日本語公式サイトはほとんど情報がなく、どのような口座が提供されているかもファーストビューではわからないこと、リンク先は英語ページに遷移されるところもあるなど、あまり作りの良いサイトではありません。
ただし、低スプレッドである点やMT4、MT5に加えてcTraderで取引可能な点など、利便性も高そうなブローカーとも言われています。公式サイトを見ると、イギリス領ケイマン諸島金融庁(CIMA)を所有していますので、一定の安心感を持っている点は評価に値します。
ここからは、tradeviewの基本情報について詳しく見ていきましょう。
tradeviewには4種類の口座タイプがある
tradeviewには「スタンダード口座」「ILC口座」「cTrader口座」「Viking口座」があります。デモ口座もありますがリアル口座ではないので、ここでは紹介を割愛します。
| スタンダード口座 | ILC口座 | cTrader口座 | Viking口座 | |
| 取引形式 | NDD STP方式 | NDD ECN方式 | NDD ECN方式 | NDD STP方式 |
| 取引プラットフォーム | MT4/MT5 | MT4/MT5 | cTrader | Currenex |
| 最大レバレッジ | 500倍 | 200倍 | 400倍 | 400倍 |
| 取引手数料 | 無料 | $5 | $5 | $6 |
| 最小ロット | 0.01 Lot | 0.1 Lot | 0.01 Lot | 0.1Lot |
| 初回入金額 | 10,000円 | 100,000円 | 100,000円 | 100,000円 |
スタンダード口座
スタンダード口座(Xレバレッジ口座)はオーソドックスな口座タイプです。初回入金額は10,000円、最大レバレッジは500倍のトレードを行えます。取引手数料は無料、最小ロットは001Lotとなります。またMT4/MT5両方が利用できるので、他の海外FXブローカーから移動してきても操作に困ることはないでしょう。
スタンダード口座の特徴は、海外FX初心者でも気軽にトレードを行える点にあること。しかしながら、レバレッジは広めなため、スキャルピングトレードには向きません。
ILC口座
ILC口座はスタンダード口座よりスプレッドの狭い口座です。ただ初回入金額は100,000円からとかなりハードルが高いため、海外FX初心者には利用しにくい口座です。また、レバレッジが200倍とスタンダード口座よりも60%も下がるためハイレバトレードは行えません。取引手数料がかかるものの、スプレッドが狭いのでトータルコストは安く済みます。
スキャルピングトレーダーやデイトレーダー向きの口座です。
cTrader口座
cTrader口座は、MT4やMT5を使わずcTraderというプラットフォームを利用する口座となります。レバレッジは400倍となりますが、基本的な仕様はILC口座に似ています。そのため、初心者向きの口座ではない点に注意が必要です。
Viking口座
Viking口座は、CURRENEX口座とも呼ばれCURRENEXが利用可能な口座です。裁量トレーダー向けと言われていますが、MT4やMT5を使用している方には使い勝手がいいとは言えませんし、スプレッドも広めです。
tradeviewの最大レバレッジ
tradeviewの最大レバレッジは、スタンダード口座の500倍です。正直このレバレッジ倍率では他の海外FXと比較しても高いとは言えません。そのため、ハイレバトレードを考える方からすると物足りないと言われる可能性は高いです。
tradeviewのレバレッジ制限
Tradeviewのレバレッジ制限ですが、有効証拠金におけるレバレッジ制限はありません。ただし、口座によって最大レバレッジが異なる点は注意しましょう。なお、銘柄におけるレバレッジ制限はあります。
tradeviewのロスカット水準
tradeviewでは海外FXでは一般的な追証なしのゼロカットシステムが採用されています。急な相場変動によりロスカットが発生しても証拠金がゼロになることはあってもマイナスになることはありません。ただし、tradeviewではロスカット水準が100%となっており、他の海外FXブローカーと比較してもかなり高い点に注意が必要です。なおマージンコールはありません。
Tradeviewの取引商品
Tradeviewでは「FX通貨ペア」「株価指数」「エネルギー」「メタル」「仮想通貨」の取り扱いがあります。通貨ペアは60種類以上と業界的には標準レベルです。その他の取扱銘柄があまり多くない印象がありますが、普通にトレードするには問題ないでしょう。
通貨ペア
AUDCAD,AUDCHF,AUDJPY,AUDNZD,AUDUSD,CADCHF,CADJPY,CHFJPY,EURAUD,EURCAD,EURCHF,EURCZK,EURDKK,EURGBP,EURHKD,EURHUF,EURJPY,EURMXN,EURNOK,EURNZD,EURPLN,EURSEK,EURSGD,EURTRY,EURUSD,EURZAR,GBPAUD,GBPCAD,GBPCHF,GBPDKK,GBPHKD,GBPJPY,GBPNOK,GBPNZD,GBPSEK,GBPSGD,GBPUSD,GBPZAR,NOKJPY,NOKSEK,NZDCAD,NZDCHF,NZDJPY,NZDUSD,USDCAD,USDCHF,USDCNH,USDCZK,USDDKK,USDHKD,USDHUF,USDILS,USDJPY,USDMXN,USDNOK,USDPLN,USDRUB,USDSEK,USDSGD,USDTRY,USDZAR
株価指数
AUS200,FCHI,GDAXI,HSI,J225,WS30,NDX,SPXm,STOXX50E,UK100
エネルギー
CRUDE,UKOIL,NGAS
メタル
GOLD,SILVER,GOLDEUR
仮想通貨
BTCUSD,BTCJPY,ETHUSD,LTCUSD,XRPUSD
tradeviewの入出金方法
Tradeviewの入出金方法は以下の通りです。
注意点として入金時に使った決済手段は、出金の際にも同じものを使わなければなりません。なお国内銀行送金の入金手数料は無料ですが、中継銀行手数料や振込手数料は別途かかります。そのため、おすすめの決済手段はbitwalletです。
入金方法一覧表
| 入金手段 | 入金手数料 | 口座反映 |
| 国内銀行送金 | 無料 | 1～3営業日 |
| クレジット・デビットカード(VISA/Mastercard) | 無料 | 即日 |
| bitwallet | 無料 | 即日 |
| STICPAY | 無料 | 即日 |
| uphold | 無料 | 即日 |
出金方法一覧表
| 出金手段 | 出金手数料 | 口座反映 |
| 海外銀行送金 | $35～$50 | 1～3営業日 |
| クレジット・デビットカード(VISA/Mastercard) | 無料 | 1～2ヶ月 |
| bitwallet | $1 | 即日 |
| STICPAY | 無料 | 即日 |
| uphold | 無料 | 即日 |
tradeviewのボーナス
2024年2月現在、公式サイトに掲載されているボーナスはありません。これまでもtradeviewはボーナスを行わない海外FXブローカーとされていましたので、今後もボーナスが行われる可能性はかぎりなくすくないと思います。
まとめ
以上、tradeviewの口座タイプから、最大レバレッジ、ロスカット水準、取引商品、入出金方法、ボーナスなどについて説明してきました。tradeviewは万人受けする海外FXブローカーではないため、海外FXにある程度慣れたトレーダーでないと扱うのが難しいと思われます。まず情報収集をしなければ口座開設まで至れない、という人もいると思いますが、とにかく情報が少ないブローカーですので、中身を知りたい方は、デモ口座を試してみるか、スタンダード口座で10,000円を入金してスタートしてみるかというところになるでしょう。
